芸術祭の名残~アートへの分割投資~
- motokoo
- 2017年9月19日
- 読了時間: 2分
久しぶりに出張してきました。行先は高松。
高松は、ART SETOUCHIの会場の一つです。
うどんとアートで攻める高松、ぶれない高松。
ART setouchiは3年に一度、瀬戸内国際芸術祭を開催しているのですが、今年はその開催年ではありませんでした。
しかし、開催されていない期間においても、高松には芸術祭の際に制作された作品を見ることができます。

高松築港駅の駅前にはジュリアン・オピーのアノニマスな人物彫像が!

地元の石材店とコラボして作られた石像は、ペラペラなのに重厚感のある、不思議な造形です。
この匿名性と個性の間を行き来する像と一緒に通勤、通学する人々をみることができるという、駅前リッチのシュールさ。遠目から見ると、私が私じゃない記号性を想起できて、駅前におく彫刻として、ここまで文脈生かした作品あるでしょうか。
私も通勤したい!そして私と私の持つ一般化できるものの間でフラフラしたい!
また、港には、大巻伸嗣のピカピカのトーテンポール(?)が。
私は勝手に、こけしやコマなどに使われる、ろくろを回してストライプを描く絵付け技法をオマージュしたのではないかと考えています。
モダンなのに見慣れているような、不思議な造形です。

さて、瀬戸内国際芸術祭の主たる舞台である、島々にも、芸術祭の名残は残されています。
私は今回、遊んでばかりもいられないので(遊んでない!ちゃんと学会で発表した!)、一番近くの女木島に行きそれを確認。
永遠に続くかもめの風見鶏は、木村崇人の「カモメの駐車場」という作品。
インスタ女子ならもっとかわいくとれただろうけども、あいにくの天気の悪さも相まって、おどろおどろしい感じになっている...でも、ご存知の通り、群れる鳥というものは得てして不気味なものですから。

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