差の湯の会


差の湯の会

見ている世界を、アートの目で見る・科学の目で見るとどう変わる?差の湯の会は、お茶をたてながら、科学者とゆるりと我々の世界について語る会です。

互いの「差」に出会う、一期一会をご堪能ください。





【目的】

差の湯は、お茶会形式で科学を語り合うコミュニケーションの場です。お茶とともに、日常とは少し違った科学の話が科学者から語られます。

今見ている世界を科学の目で見るとどう変わる?お茶室では、研究者がお茶と科学にちなんだお菓子でもてなします。互いの「差」に出会う、一期一会をご堪能ください。

​ なお、差の湯では、お茶会の形式を用いますが、あくまでも科学という日常から少し離れた不思議な世界を語り合う場としてデザインされています。お茶会の形式や流儀に正式に則ったものではありませんので、お気軽にご参加ください。


差の湯の会のデザイン


机のないデザイン:差の湯では、お茶会のため、机がありません。机があると、どうしても参加者はメモを取ってしまいがちです。机のない差の湯では、対話によるコミュニケーションが生まれやすくなります。




少人数空間での対話​もし、あなたが大きな会場で、自分があまり知らない事柄について質問紙てください、と言われたら、質問できますか?差の湯では、少人数の閉じられた空間だからこそ、質問や思いを交えた意見などがでやすくなります。




見立てによる説明​お茶会では、見立てといって、道具を使って様々なことを伝えるという文化があります。差の湯でも、科学をお茶菓子やお茶道具に忍ばせて、話のきっかけとして道具を使います。日常の風景に科学を忍ばせることにより、より身近に科学を伝える事ができます。





切り取られた世界:見慣れた日常も、ある方向から切り取ると、また別の見方ができるかもしれません。差の湯では、科学というある限定的な見方が切り取る世界について話します。




潜む世界:差の湯ではお茶菓子や道具も科学にちなんだモノをお出しします。日常にひそむ科学の切り口を楽しんでください。




人としての研究者:差の湯の会では、科学者が学会や公的な場面では話さない、私的な科学の話をします。そして参加者の方にも、自分の世界や日常のことなどを語ってもらいます。科学者も参加者も人として違う世界観を交換し合うのが差の湯の会の目的です。





【用意するもの】お茶室、お茶菓子、お茶、研究者


【ワークショップの進め方】


特に決まりはありませんが、研究結果から差の湯の会では市民からの発言も多いことが発見されています。また、市民の対話を促すためには、科学の話題の他に、どうしてこの会を設けたのかという「差の湯の会についての話題」で盛り上がると、市民からの発言が増えるという傾向が発見されました。その為、コミュニケーションの場を設けた意味について、きちんと参加者で話し合うことがコミュニケーションを活発化する手段の一つかもしれません。


 

【関連論文】

場の語りがもたらす双方向の科学技術コミュニケーション

奥本素子

科学教育研究 42(2) 131 - 139 2018年6月



これまでの事例


[差の湯の会~北海道大学 Never Ending Underground~]


北海道大学、高等教育推進機構の中庭にお茶室をアーティストの阿部乳坊さんと建てて実施した差の湯の会は、多くのゲストに参加してもらいました。


バラエティ豊かなプログラム


[差の湯の会~京都大学 清風荘~]



開催場所 京都大学 清風荘

京都大学の施設である、重要文化財、清風荘のお茶室で差の湯の会を開催しました。






今回は、京都大学のサマーデザインスクールの企画で、学生と共に差の湯の会をプロデュースしました。









お茶菓子やお茶碗は学生が先生の話に合わせて用意してくれました。









ゲスト科学者兼主人は、核融合研究を行っている笠田竜一先生。ドラえもんと共に核融合と未来のエネルギーの話をされました。















核融合は無尽蔵なエネルギーなのか?





















もう一人のゲストは、水文学の大手信人先生。水という奥深いテーマについて語られました。


















写真が趣味の先生、先生の作品は軸装され床の間に飾られました。

2回の差の湯に、計8名の方がご参加いただきました。




















差の湯の会~中川一政美術館~

湘南庭園文化祭期間中に、真鶴まちなーれのスピンオフ企画として、中川一政美術館で2年にわたり差の湯の会を実施しました。


真鶴半島の自然豊かな森の中にある、中川一政美術館。画家の中川一政が実際に使用したお茶室で差の湯の会は実施されました。









器は毎回、真鶴町の陶芸家、井上先生の器をお借りしています。











真鶴町や湘南半島にちなんだお菓子を出していました。

主人はアラフドアートアニュアルに引き続き橋谷田君が務めてくれました。

ゲストの科学者は、2014年は南極のプランクトンを研究している小島さん、2015年はマウスの性格を研究している松本君が務めてくれました。

小島さんのプランクトンの画像で制作したコースターもお目見え。













2015年の差の湯の会では、ウェアラブルカメラも装着し、対話の様子を記録しました。








差の湯の会~土湯温泉・差室~

差の湯の会は、福島市にある土湯温泉町で開催されたアラフドアートアニュアル2013という芸術祭とのコラボ企画として実施されました。

科学者と市民がお互いの差を対話で楽しむ会として企画された差の湯の会。

アーティストの阿部乳坊さんが対話の空間としての差室を設計してくれました。


阿部さんと話題提供者でもある高橋君が、土湯の皆さんの力を借りて、廃業した温泉宿跡地に差室を建設しました。









長く狭い躙り口を抜けると、黒い空間が広がります。どの場所から見ても正面がない借景窓は我々の世界の多様な見方を暗示しています。







初めての差の湯の会は、光やカビをテ

ーマに目に見えない科学の世界について語り合いました。




















差の湯の会のお菓子は中屋さんが黒い茶室に合わせて黒い道明寺を作成してくれました。


















また、差の湯の会の器はアラフドアートアニュアルの出展作家の山田浩之さんの器をお借りしました。たくさんの方のご協力を得て、差を楽しむ差の湯の会の原型がここで作られました















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